米上院銀行委員会のジョン・テスター議員(民主、モンタナ州)は、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長について、ジョー・バイデン大統領はジェローム・パウエル氏の再任を指名すべきとの考えを示した。8日のインタビューで語った。このところ下院民主党の急進派議員からは、気候変動などリベラルな政治的優先課題に力を入れる人物をFRB議長に起用するよう求める声が上がっている。中道派のテスター氏は、こうした動きを懸念していると発言。FRBの政治化につながり、経済に悪影響を及ぼすとの見方を示した。さらに、FRBは気候変動のような争点になりやすい政治問題に手を出すべきではなく、議会から正式に付託もされていないと指摘。「FRBは、議会でやりとりされる政治問題に関与すべきではない。私がジェローム・パウエル氏を必要とする理由はそこにある。彼はFRBの独立性を維持できることを証明した」と述べた。
パウエルFRB議長の再任、民主議員の対立深まる
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