バイデン米政権は議会に対し、アフガニスタンのカブールから退避し、人道的見地から一時的に入国している数万人のアフガニスタン人に永住権を付与する新たな法案の可決を求めている。法案は、ホワイトハウスが7日に議会に送付した財政支出に関する要請に盛り込まれる。アフガン難民の定住に向け64億ドル(約7060億円)の拠出を求めている。政権は法律面での対応として、これらの難民全員に入国1年後から永住権申請を認めるよう要求している。バイデン政権は、移民としての永住権のない状態で数万人のアフガン人を受け入れたが、今回の法案が通れば法的課題が解消されることになる。共和党は米国に協力したアフガン人への支援をおおむね支持しているが、幅広い難民に永住権を付与する案には反発の声も新たに上がっている。