コロナ禍で苦しい業界が顕著に
ディズニーリゾート運営会社が6位に

 6位以下の企業の顔ぶれを見ると、コロナ禍ならではの経営が苦しい業界が浮き彫りになっている。

 6位は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドで、257.5万円減の451.3万円だった。21年3月期の売上高は、前期比63.3%減の1705.8億円で、541.9億円の最終赤字に転落した。臨時休園や入園者数の制限は今も続いており、先行きは不透明である。しかし、新しいアトラクションの開発なども発表していて、アフターコロナの「夢と希望」を背負っている。

 9位は、チケット販売最大手のぴあ(197.9万円減の586.7万円)だった。同社も緊急事態宣言下で、コンサートや演劇の縮小・中止が相次ぎ、売上高は673.6億円で、前期から58.7%も減った。

 さらに、コロナ禍で大打撃を受けている航空業界の大手もランクイン。ANAが11位で172.8万円減の563.7万円、日本航空が16位で160.9万円減の678.4万円だった。

 また、15位のKNT-CTHDは、近畿日本ツーリストやクラブツーリズムなどを傘下に持つ旅行大手で、163.8万円減の468.6万円だった。オンラインを利用した接客サービスなどを進めているが、非常に苦しい経営状況が続いている。

 年収が50万円以上下がった企業は、290社あった。それらを、業種別に傾向を分析してみると、最も多かったのは「機械」で60社だった。次いで「卸売業」が30社、「小売業」が25社だった。そして「電気機器」と「サービス」が、それぞれ24社となった。