開発中の新たなバッテリー技術を売り込む新興企業に大口投資家が殺到している。新バッテリー技術が成功すれば、米国の大半の電力を再生可能エネルギーで供給することが可能になる。TPGやアポロ・グローバル・マネジメント、ポールソン・アンド・カンパニーなど大手投資会社はここ数カ月、長時間バッテリーを製造する企業に巨額を投じている。携帯電話や電気自動車(EV)のバッテリーは4時間ほど連続使用できるのに対し、長時間バッテリーは6時間から数日に及ぶ長時間の放電が可能で、はるかに多くの電力を蓄えることができる。そのため、再生可能エネの大きな欠点――常に風が吹き、太陽が照るとは限らない――を克服することができる。長時間バッテリーは、顧客が必要とする時に送電網に電力を供給でき、化石燃料への依存を減らすことが可能だ。また、暴風雨の後のバックアップ電源としても利用できる。