『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』が20万部を突破! 本書には東京大学教授の柳川範之氏「著者の知識が圧倒的」独立研究者の山口周氏「この本、とても面白いです」と推薦文を寄せ、ビジネスマンから大学生まで多くの人がSNSで勉強法を公開するなど、話題になっています。
この連載では、著者の読書猿さんが「勉強が続かない」「やる気が出ない」「目標の立て方がわからない」「受験に受かりたい」「英語を学び直したい」……などなど、「具体的な悩み」に回答。今日から役立ち、一生使える方法を紹介していきます。
※質問は、著者の「マシュマロ」宛てにいただいたものを元に、加筆・修正しています。読書猿さんのマシュマロはこちら

「勉強しなさい!」といわなくても子どもが勉強する意外な方法Photo: Adobe Stock

[質問]
 親に勉強しろと言われて本当にストレスがたまります。

 勉強しないといけないのは分かっています。けれどそれをいちいち言ってくるのが本当に嫌です。勉強していても、いちいち部屋を開けて勉強しているかどうかを確認してきます。信用されてないと感じるし、やる気がなくなります。毎日毎日に言われるのにうんざりしました。そして、息抜きに友達と遊びに行くと怒られます。大人はお酒やタバコ、お金があり娯楽を楽しめますが、学生は友達と遊ぶくらいしか娯楽がありません。その時間さえも奪われたら精神的につらいです。私の考えが甘いのでしょうか。

あなたも親御さんも勉強を<楽しい>と知ってください

[読書猿の回答]
 あなたも親御さんも勉強を〈良いこと〉で〈苦しいこと〉だと思っています。なので、あなたは息抜きが必要だと感じ、親御さんはあなたが自発的に勉強すると信じられないために毎日監視し注意し続けます。

 どちらも得しない悪循環ですが、この手の悪循環はお互いの行動を拘束し合ってワンパターン化するものなので、どちらかが行動を変えれば意外と簡単にほぐれます。

 親御さんはあなたより長く生きているので変わる可能性は低いでしょう。変えるとすればあなたですが、ここまで書けば方法は思いつかれると思います。もし更にアドバイスが必要な場合はまた質問してください。