多額の負債を抱える不動産開発業者、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)が、不満を募らせた投資家の抗議デモへの対応に追われている。同社が手掛けたアパートの買い手による怒りは、これよりさらに大きくなりそうだ。中国恒大の本社前に13日、個人投資家が詰めかけてデモを行った。同社が保証していた資産運用商品「理財商品」の一部が期限に支払いを履行できなかったためだ。中国のソーシャルメディア上ではデモの様子をとらえた動画が瞬く間に拡散した。中国恒大は14日、第三者が発行した9億3400万元(約159億3000万円)相当の理財商品について、子会社2社が保証人としての義務を履行できなかったと明らかにした。
中国恒大の経営危機、いよいよ政治問題に発展
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