メッセージのやり取りが表示されたスマートフォンの画面写真はイメージです Photo:PIXTA

最新研究から見えてきた、「自然とお金が貯まる仕組み」を4つ紹介しよう。支出の罪悪感を植え付ける「リハーサル効果」や、心の中の優先順位を変える「トップ・オブ・マインド効果」など、心のクセを巧みに利用して行動を変える方法が有効だ。※本稿は、堀田秀吾『科学的に正しい[お金が貯まる]習慣』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

支出金額を何度も見返して
自分に罪悪感を植え付ける

「リハーサル効果」というのは、支払った感覚を忘れないために大切な効果。簡単に言うと「お金を使った後、その支払いについて思い返すこと」で記憶に残す行為です。

 香港科技大学のソーマンの研究(注1)によると、お金を使うときに「書いたり、繰り返し確認したりする」ことでその支出が記憶に残りやすくなる、つまりリハーサルされるのです。

 現金での買い物を思い出してみましょう。提示された金額になるように自分でお札や小銭を数え、支払ったあとにはレシートを確認するなど自然と何度も支払いを意識しますよね。

 リハーサル効果が高い支払い方法は、支出のインパクトが強くて「使った!」という実感がはっきり残ります。その結果、次の買い物のときにも「前にこれだけ使ったから、今日はちょっと我慢しよう」と考えやすくなるんですね。逆にリハーサルが少ないと、過去の出費を忘れてしまい、財布のひもがゆるんでしまう危険性があります。

(注1)Soman,D.(2001).Effects of payment mechanism on spending behavior:The role of rehearsal and immediacy of payments.Journal of Consumer Research,27(4),460-474.