「はじめての仕事」を見つける
5ステップ
仕事を見つけるまでには、次の5つのステップがある(一つひとつについては、後ほど詳しく見ていこう)。
ステップの詳細はこの本に詳しく書いておいた。
ここでは骨子だけ紹介しよう。
【ステップ1】どんな仕事に就きたいかを決める
【ステップ2】求人を見つける
【ステップ3】応募する
【ステップ4】面接を受ける
【ステップ5】あきらめずに挑戦する!(雇ってもらえるまで、1~4を繰り返す)
よくあるはじめての仕事
みんながよくやるはじめての仕事は、「誰でもできる仕事」と呼ばれることが多いし、実際に素人が初めてお金の世界に入るためには、誰でもできるような仕事から始めなければならない。
ベビーシッター、芝刈り、庭掃除、ピザの配達、ウェイターや皿洗い、ペットのうんち掃除、ファーストフード店、農家、スーパーの品出しや袋詰め、郵便の仕分け、馬の世話、機械工の見習い、犬の散歩、ゴルフのキャディ、ペンキ塗り、ライフガード(ライフセーバー)、音楽インストラクター、家庭教師、スポーツジムのタオルたたみ係、劇場の案内係、コンピュータ修理、高級ホテルなどの駐車係、さくらんぼ収穫係、アスパラガス収穫係、厩舎の掃除、ガソリンスタンドのレジ、洗車係、お年寄りのためのおつかい係など、さまざまなものがある。
一挙公開! ベゾス、バフェットなど
8人の億万長者、はじめての仕事
誰にも「はじめての仕事」がある。
下の表を見ればわかるけれど、最初から派手な仕事に就ける人はいない。
億万長者も、普通の人たちと同じように、努力して上に登っていったんだ。
大成功→大失敗→大成功のジョブズ
クビになったからといって、世界が終わるわけじゃない。
もしかしたら、それが新しい人生のはじまりだってこともある。
たとえば、スティーブ・ジョブズ(1955~2011)は、21歳という若さでアップルコンピュータ・カンパニーを創業した。
それから約10年後、取締役会によって自分の会社を追い出されてしまった。
クビになったジョブズはNeXTという会社を起業し、約10年後にそこからMac OS Xに使われるソフトウェアが生まれたんだ。
ジョブズがつくったもう一つの会社が「ピクサー」だ。
ここで『トイ・ストーリー』(1995年)、『ファインディング・ニモ』(2003年)、『インサイド・ヘッド』(2015年)など、たくさんの大ヒットアニメーション作品を生み出した。
アップルから追い出されて12年後にジョブズはアップルに戻って、最高経営責任者(CEO)になり、この会社を生まれ変わらせ、大成功へと導いた。
人生は何が起こるかわからない。
だから、楽しいんだ。君もぜひ面白いことにチャレンジしてみてほしい。
(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著、関美和訳『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』からの抜粋です)
ジェームス・マッケナ/ジェニーン・グリスタ/マット・フォンテイン
「エミー賞」(全米で放送される優れたテレビドラマ、番組などの功績に与えられる賞。映画のアカデミー賞などに相当する最も権威ある文化賞の一つ)を受賞したアメリカの人気テレビ番組『Biz Kid$』(https://bizkids.com/)は、子ども向けの経済教育番組。2008年に放送が開始され、これまで全世界で1500万人以上が視聴。全米16州では金融教育番組として推奨されている。
『Biz Kid$』をもとに、著者のジェームス・マッケナとジェニーン・グリスタは同名の金融教育プログラムを立ち上げ、長年にわたり数百人もの子どもたちを取材調査し、同時に過去から現在までの億万長者のヒミツを徹底的に調査。幼い頃からどんなことをすれば、ゼロから1億円をつくれるのかをとことん研究した。上記『Biz Kid$』のウェブサイトでは、授業計画、オンラインゲーム、コミュニティ活動の無料講習を行っている。本書は作家のマット・フォンテインが加わることで、魅力的なコンテンツに仕上がっている。
2016年の刊行以来、本書は現在でも、アメリカのアマゾン「Children’s Moneyジャンルベスト10の常連」「1600以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」の全米ロングセラーとして売れ続ける「お金の教科書」である。
訳者:関 美和(せき・みわ)
翻訳家
MPower Partners Fund L.P.ゼネラル・パートナー。杏林大学外国語学部特任准教授。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。また、アジア女子大学(バングラデシュ)支援財団の理事も務めている。
おもな訳書に『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』(ダイヤモンド社)、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)――10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP)、『ゼロ・トゥ・ワン――君はゼロから何を生み出せるか』(NHK出版)、『お父さんが教える 13歳からの金融入門』(日本経済新聞出版)など多数。
【訳者からのメッセージ】
はじめまして。本書の訳者である、関美和です。
おかげさまで、たちまち第5刷となりました。ありがとうございます。
本書の原題は、『HOW TO TURN $100 INTO $1,000,000:Earn! Save!Invest!』(『100ドル(1万円)を100万ドル(1億円)にする方法――稼いで、貯金して、投資しよう!』)です。
とても刺激的で、まるで「釣り」のようなタイトルだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して釣りではありません。内容はわかりやすく実践的で、極めて真っ当です。
事実、ベストセラー『生涯投資家』著者で、中高生に熱心に投資教育をされている村上世彰さんにも、
「子どもから大人まで深くお金を考えられる教科書です。
お金という道具に興味を持っていただければ!」
と絶賛いただきました。
さらに、アメリカのアマゾン「Children’s Moneyジャンルベスト10の常連」「1600以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価」を受け、全米ロングセラーになったこともうなずけます。
この本の魅力はなにより、大人も子どもも、楽しみながらお金の本質を学べるところでしょう。
こんなお金の教科書が日本にあったらいいなと思いながら訳しました。
日本では、お金について子どもたちに話しにくい雰囲気があります。
学校教育の中で金融や資産運用について学ぶ機会は、これまでほとんどありませんでした。
お金の基礎知識がないために、リスクとリターンの概念が定着せず、莫大な個人資産が低金利の預金口座に眠ったまま経済に循環されていないのが現状です。
先日、『日本経済新聞』(2021年7月3日朝刊)に「世界のユニコーン、5割増」という記事が掲載されました。
ユニコーンとは企業価値が時価総額10億ドル(約1100億円)以上の有力スタートアップ企業を指します。
圧倒的に多いのはアメリカと中国。世界のユニコーン729社の中でアメリカが374社、中国は151社(72%が米中)です。
インドが34社、イギリス29社、イスラエル18社、ブラジル12社、カナダ11社、韓国10社。そして、日本はというと「6社」でした。
さらに、ユニコーンの中でも企業価値が100億ドル(1兆1000億円)以上の巨大企業(デカコーン)33社のうち9社はフィンテック企業です。
ですが、日本からはフィンテックの大手企業は生まれていません。
いよいよ4月から日本の高等学校でも資産形成や投資の授業が行われていますが、本書を読めば、お金を増やすには投資力だけでなく、3つの力――「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」がすべて必要だとわかるでしょう。
ぜひ本書を「日本人のためのお金の教科書」として活用していただけたらと思います。
本書の土台になったのは、「エミー賞」(全米で放送される優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞。
映画のアカデミー賞、演劇のトニー賞、音楽のグラミー賞に相当する最も権威ある文化賞の一つ)を受賞したアメリカの人気テレビ番組『Biz Kid$』です。
『Biz Kid$』は子ども向けの経済教育番組で、2008年から全世界で1500万人以上が視聴。
全米16州で金融教育番組として推奨されています。
『Biz Kid$』をもとに、著者のマッケナとグリスタは同名の金融教育プログラムを立ち上げ、上記のウェブサイトで授業計画、オンラインゲーム、コミュニティ活動の無料講習を行っています。この本の躍動感(ダイナミズム)は、このバックグラウンドがあるからこそでしょう。
そもそも、日本人がお金の話をするとき、なんだかうしろめたい気持ちになるのはなぜでしょう。できればお金の話をしなくてすむのが一番いい。お金のことを考えずにすめば、どんなにラクでしょう。
でも、ここに「お金のパラドックス」があります。
お金がないと、お金のことばかり考えざるをえない。お金があれば、お金のことを考えずに、他のことに意識を向けられ、誰かを助けられる。好きな場所にも行ける。人生の選択肢を与えてくれるのが、お金です。
しかし、「お金が大切なのはわかるけれど、わざわざ子どもに教える必要があるのか?」という意見もよく聞きます。
私は教えたほうがいいと思っています。
なぜなら、少額のお金でも、運用期間が長ければ長いほど、お金がお金を生み出してくれるからです。
35歳から貯金と運用を始めたら、定年までの期間は30年程度ですが、もし13歳から貯金と運用を始めれば、68歳になるまで実に55年間も、お金に働いてもらえます。
この本の第8章に「複利は宇宙最強の力」があります。
複利は運用期間が長ければ長いほど乗数的にパワーアップします。
最初は小さな力であっても、50年経つと信じられないほどの実りをもたらしてくれる。だからこそ、なるべく早いうちから始めたほうがいいのです。
もう一つ、早く始めたほうがいい理由があります。
「市場の力」です。
長い目で見ると、世界は少しずつ豊かになっています。
100年前と今とを比較すると、貧困は減って生産性は上がり、男女とも寿命は延び続け、人生100年時代が到来しています。
これからも世界が豊かになると信じるなら、長期的な株式市場の上昇トレンドにお金の一部を投資すべきでしょう。
でも、10年や20年スパンでは、長期的な経済発展の恩恵を十分得ることはできません。
むしろ、短期的な景気後退の影響や金融危機などでお金を失う可能性すらあります。
50年、60年といった長期視点で市場全体に投資しておけば、正当なリターンを得ることができる。だからこそ、少しでも早いうちに投資を始めることが大切なのです。
この本には、一見、当たり前のことがたくさん書いてあります。
身の丈に合った生活をすること。
お金を貯める習慣を身につけること。
予算を立てること。
お金に働いてもらうこと。
複利の力を知ること。
いずれも、「言うは易く行うは難し」です。
本書はアメリカの子ども向けに書かれていますが、日本の子どもたちだけでなく多くの大人たちにも有益なことがたくさん書かれています。
本書を読んだみなさんが、経済的自立への旅の入口に立たれることを願っています。
そして、いつの日か億万長者になったとき、それを再び社会のために使ってくださることを心から願っています。
ついに3万部突破! 続々重版5刷! 日経、読売続々掲載!
【13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」おもな目次】
はじめに──歴史上今ほど1億円が簡単に手に入る時代はない
第1章──億万長者だけが持っている「億万長者マインドセット」
第2章──自分宛に10億円の小切手を切った男の10年後
第3章──最高の貯金法は「PYF戦略」
第4章──1万円を手に入れるおこづかい大作戦
第5章──ベゾス、バフェットなど億万長者8人に学ぶ「はじめての仕事」を見つける方法
第6章──13歳からの起業入門
第7章──貯めて、貯めて、貯めまくる
第8章──複利は宇宙最強の力
第9章──投資という名の冒険に出よう
第10章──億万長者に“ならない”方法
★1億円への道チェックリスト
★1万円を1億円にする方法
★億万長者になるプランを2ページにまとめよう
〈「簡単事業計画」テンプレート〉事業計画を1ページにまとめよう
★一人ひとりの予算達成表
★用語集
★訳者おわりに(→ここから読むと理解が早いかも)
【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】
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【注意書き(免責事項)】(著者より)
この本は、情報を提供するものにすぎません。
この本のアドバイスに基づいてみなさんが受ける利益や被る損失への責任は、負うことはできません。
ニセモノのユニコーン企業に投資してしまって、私たちのせいにする人がいるかもしれません。でも、著者も訳者も出版社もそのような責任は負いかねます。
人生にはリスクがつきものです。とりわけ、お金に関してはそうです。
賢くなりましょう。お金を稼いで、しっかり貯め、賢く投資しましょう。
愚かなことに手を出してはいけません。
お金を賢く扱えば、あなたが億万長者になれる可能性は高まります。
本書には一部アメリカ特有の記述がありますが、気にしないで読み進めてください(1ドル100円で計算)。
きっと読み終えた頃には、お金の本質がわかり、「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」の“3つの力”がついていることでしょう。大人も子どもも、一緒に楽しみながら読んでみてください。
★★★売れてます!親子で学ぶ「億万長者マインドセット」!
4月からスタートした、高校の「資産形成」「投資」の教科書に最適!
全連載はこちら!★★★
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【第2位】歴史上今ほど1億円が簡単に手に入る時代はない!アメリカの学生が幼少期から学んでいるのに、日本人だけが知らない「3つの力」
【第3位】【検証・億万長者のヒミツ】全く売れない俳優だったジム・キャリーが、「自分宛に10億円の小切手」を切ったら、10年後に起きた奇跡
【第4位】1億円を貯め始める、一番いい方法
【第5位】【1万円を1億円にする方法】「6歳で起業、13歳で億万長者」になった秘密を、こっそり教えるね。