中国は16日、環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を正式に申請したと発表した。中国が米国の同盟国を自国の経済圏へ取り込むのが狙い。米中間では、他の国々を自陣営に取り込もうとする動きが活発化している。インド太平洋地域で中国の影響力が高まる中、バイデン米政権は英国とオーストラリアと安全保障上の新たな協力関係を構築する計画を明らかにしたばかり。中国の商務省がTPPの寄託国であるニュージーランドに申請書を提出したことを発表した。TPPには日本など11カ国が参加する。TPPの正式名称は「包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)」で、バラク・オバマ元米大統領がもともと中国への対抗策として推進していた。