家でテレビゲームをするのは多くの人にとって夢のようなことだ。しかし、そのゲームを家で作ることは、むしろ悪夢でしかなかったようだ。米ゲームソフト大手エレクトロニック・アーツ(EA)は15日、待望のゲーム「バトルフィールド2042」の発売を11月19日まで1カ月延期すると発表した。もっと大幅に遅れるという臆測を耳にしていた投資家は実のところ、発表を受けて安堵(あんど)している。EA株は15日に6%近く急落したものの、16日午前の取引では1%高をつけた。EAは発表文で、新型コロナウイルス感染流行の影響が長引いていることが原因と説明。「ゲームの規模と広がりを踏まえ、発売に近づく中でチームがスタジオに戻ることを期待していた」と述べた。4週間の延期は、ゲームに大きな問題があることを示しているわけではない。カウエンのダグ・クルーツ氏は同社の動きについて、「バグつぶしと最終仕上げ」のためと推測している。EAは3月に終了する事業年度の売上高予想を据え置いた。これは、ゲームの事前販売が十分に好調なため、この延期が財務上の打撃にならないと考えていることを示唆するものだ。
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米EAの「バトルフィールド」発売延期は氷山の一角
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