米コロンビアスポーツウェア社のペンシルベニア州ランカスター店の店長ジャスティン・トローブリッジさん(28)は、出勤すると、多様性の重視を示す名札を付ける。名札には「ジャスティン」という名前だけでなく、男性を示す代名詞「he/him/his」も書かれている。一部の米大手企業では、職場で個人のジェンダー代名詞を見せるようにする取り組みが増えている。体と心の性が一致しないトランスジェンダーの従業員や、自らを男性・女性のどちらでもないと認識しているノンバイナリーの従業員に配慮する多様性重視の取り組みの一環だ。電子メールの署名からズームのプロフィルに至るまで、あらゆる表示にジェンダー代名詞を加える従業員が増えている。多くの場合、企業の奨励によるものだ。