米電気自動車(EV)メーカーのテスラが運転支援ソフトの大規模更新の準備を進めていることについて、米当局のトップは時期尚早だと述べた。テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は先週、同社の運転支援ソフト「フル・セルフドライビング・ケイパビリティ」の最新版の提供を間もなく開始すると述べた。最新版には、これまでの幹線道路走行時の支援機能に加えて、市街地での運転を支援する機能が盛り込まれる。同ソフトは自動車の完全な自律走行を行うためのものではなく、テスラはドライバーに、ハンドルを握り、注意を怠らないよう指示している。米国家運輸安全委員会(NTSB)のジェニファー・ホメンディ委員長は、テスラは同社の技術に関わる安全上の欠陥に対処する前に市街地向けの運転ツールを提供するべきではないと述べた。NTSBはテスラに対し、ドライバーによる運転支援ツールの悪用を防ぐよう強く求めている。NTSBは事故の調査を行い、安全に関する勧告を行うが、規制権限はない。
テスラの運転支援システム更新、米当局が苦言
市街地向け「フル・セルフドライビング」に懸念示す
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