ジョー・バイデン米大統領は21日、就任後初の国連総会演説に臨み、同盟関係に根ざした米外交政策の方向性を示した。一部同盟国との間できしみが生じる中、外交の重要性を強調した。アフガニスタンや中東で続いてきた紛争を念頭に、バイデン氏は「われわれは絶え間ない戦争の時代に幕を閉じ、絶え間ない外交の新時代を開く」と語った。新型コロナウイルス流行から気候変動に至るまで世界が直面する問題について、バイデン氏は国益を異にする国々が協力することでのみ解決できるとの認識を示した。コロナが世界にもたらした悲劇についてバイデン氏は、「われわれの共通の未来は、共通の人間性を認識し共に行動する能力にかかっている」ことが改めてはっきりしたと述べた。さらに、今後の10年が「文字通りわれわれの未来を決定する」とした。