投資信託なら銘柄分散が簡単

 もっとも、株式投資には銘柄ごとに最低投資金額というものがあり、庶民が多数の銘柄の株式を少しずつ保有するのは容易なことではない。そうした問題を解決する手段として、投資信託という商品がある。

 これは、プロが小口投資家から資金を集めて多くの銘柄の株式を買い、儲かっても損してもそのまま(手数料差し引き後に)投資家に返す、というものである。

 これを購入することで、個々の投資家は少額の資金しかなくても多数の銘柄に投資することができるので、分散投資が容易なのである。

 しかも、初心者には難しい銘柄選びをプロがやってくれるので、楽である。といっても、筆者のお薦めは、プロが一所懸命に値上がりしそうな株を選んでくれる(その分だけ手数料が高い)アクティブファンドではなく、手数料の安いインデックスファンドだ。

 インデックスファンドとは、たとえば日経平均株価に連動する投資信託といったものであり、プロは日経平均の計算に使われている225銘柄を1000株ずつ買うだけ、といったものである。