ジョークが不発だったとき、ジョークを言った人の印象は悪くなるだろうか。それは、その人が「ブラッド」なのか「ブレンダ」なのかによって大きく異なる。ユーモアは雰囲気を明るくし、警戒心をなくし、グループの結束力を高めるものだ。だがリスクはつきもので、ジョークでしくじり、職を失うこともある。ギャグが失言になってしまえば、最低でも批判を受ける。だが、ジョークが失敗に終わった場合の結果は男女平等ではない。われわれが行った調査では、女性の方がユーモアの失敗を大目に見られる傾向があることがわかった。女性はジョークで失敗しても、男性よりも好感度が高く、有能で面白いとさえ判断された。今回分かったことは、多くの職場で女性は男性よりも失敗に対して厳しい評価を受けることが多いことを示す事例とはかけ離れたものであるが、そうした証拠を弱めるものでもない。たとえば、女性の警察署長が抗議行動にあまりに慎重な対応をみせた場合、男性の警察署長だった場合よりも、世間の反応は厳しくなる。
職場でのジョーク、失敗の代償大きいのは女性か男性か
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