インフレに関する米連邦準備制度理事会(FRB)のメッセージは一貫している。今年のインフレ高進は一過性の現象であり、インフレ率は近くFRBの目標である2%に近づくだろうというものだ。しかし、よくよく考えてみると、当局者がさほど楽観的でなくなってきていることは明白だ。利上げに着手しようとする動きが強まっているのもそれで説明がつく。供給のボトルネック現象が顕在化するはるか前の昨年9月、FRB幹部による2022年のコアインフレ率(食品とエネルギーを除く)の予想中央値は1.8%だった。当局者はそれ以来、数カ月ごとにその予想を徐々に引き上げてきた。22日公表された見通しでは、来年のコアインフレ率は2.3%になると見込まれている。
利上げに傾くFRB、インフレの「一過性」に疑念も
当局者の金利見通し背景に利上げ計画が加速
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