米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)が、州内にあるアマゾン・ドット・コムなどに対し、倉庫従業員に課されているノルマや職場での生産性向上に向けた措置などの開示を義務付ける法案に署名した。アマゾンは長年にわたり従業員の生産性を管理し、ノルマを課すなどして商品の配送時間を短縮し続けてきたが、今回署名されたのはこのような主な取り組みを標的とする初の法案となる。ニューサム氏は州議会が法案を可決してから2週間後に署名に踏み切った。法案を取りまとめたロレナ・ゴンザレス州議会議員(民主党)は、これにより倉庫の従業員らが「基本的な尊厳を取り戻し、安全を確保する権限を与えられる」とした。アマゾンの従業員や同社の倉庫で働く一部の労働者は長年にわたり、労働環境や職場でけがが発生する頻度について不満を述べていた。