米国の大手銀行や資産運用会社が出資する新たなテクノロジープラットフォームが、新規株式公開(IPO)市場に近代化の波をもたらそうとしている。IPOをはじめとする大型の株式売却案件で、値付けや投資家への割り当てを担当してきたウォール街の伝統であるシンジケートデスク。金融業界全般でデジタル化が進む中でも、ここだけは長らく、電話での注文や紙切れに書かれたメモといった昔ながらのやり方で取引が行われてきた。ロバート・W・ベアード出身のバンカーらが2017年に創業したキャピタル・マーケッツ・ゲートウェイ(CMG)は今、これを変革しようとしている。CMGにはフランクリン・テンプルトン、フィデリティ・インベストメンツ、ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーなど複数の金融大手が出資している。
IPOにデジタル革命、注目の新興プラットフォーム
電話と紙切れの世界に新風を巻き起こすか
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