――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ベルギーには「おなかにレンガを抱えて生まれてくる(国民はいずれ自分の家を持ちたいという願望)」とのことわざがある。だが中国では、結婚、将来への備え、経済全体、そして国家財政にとっても、住宅がはるかに根本的な存在であることは間違いない。  中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)――約3000億ドル(約33兆円)の負債を抱える住宅建設大手の一角――が経営危機に陥る中、中国の経済、あるいは金融システムも崩壊しかねないとの疑念が強まっている。その答えは当面、明らかにならないかもしれない。