ファーウェイ幹部解放に見る米中の実利的対応Photo:VCG/gettyimages

 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の経営幹部、孟晩舟氏が米国での訴追を免れて解放された。その舞台裏で行われた交渉は、米中両国間の対立要因を取り除くとともに、これまでほとんど知られていなかった両国関係の実利的な側面を示すものとなった。

 米中両国は、技術や人権問題から中国の領有権主張に至るまで、多くの面で対立している。国連事務総長は今月、両国関係を「完全な機能不全の状態」と評した。