メキシコ北東部シウダードアクニャ近くのリオグランデ川を渡る移民メキシコ北東部シウダードアクニャ近くのリオグランデ川を渡る移民 CHRISTOPHER LEE FOR THE WALL STREET JOURNAL

【シウダードフアレス(メキシコ)】米テキサス州とメキシコの国境に先週、何千人ものハイチ人が押し寄せた。これは、新型コロナウイルスの影響で、米国への移住希望者のパターンが激変していることを物語っている。

 これまでと比べ、はるかに幅広い国籍の人々が国境に現れている。何十年もの間、越境者の大半はメキシコ人男性が占めていた。また近年は、「北部三角地帯」として知られる困窮するグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルの中米3カ国からの家族連れが多かった。

 それが突然、エクアドル人、ブラジル人、ニカラグア人、ベネズエラ人、ハイチ人、キューバ人が数十万人単位で現れるようになった。この傾向はここ半年で急激に加速した。