米国内では銀行の合併が2008年の金融危機以来となるペースで進んでいる。昨年は景気悪化により多くの地方銀行が合併計画を見合わせたが、今年は情勢が大きく変化し、銀行幹部も見通しを立てやすい状況となっている。一方で合併せずに業務を続ける難しさに直面する銀行もある。調査会社ディーロジックによれば、銀行が発表した合併合意は9月下旬までに総額540億ドル(約6兆0200億円)余りに達している。2008年の金融危機の際は一部の大手銀行が破綻を回避するため身売りに追い込まれたが、20年の銀行業界のM&A(合併・買収)はそれ以来のペースで進んでいる。19年の9月下旬には銀行の合併合意の規模はわずか170億ドルだった。
米銀行の合併、金融危機以来の高水準
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