現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
誰でも「イラッ」とするときがある
みなさん、毎日のように誰かに対してイライラしているのではないでしょうか。
特にコロナ以降、SNS上は、つねに誰かが炎上している状態です。有名人や芸能人、政治家、起業家の発言が、つねに切り取られて、「けしからん」「許せない」という怒りが飛び交っています。
おそらく、人間はイライラしない性格に生まれ変わることは、できません。
どんなに温厚そうに見える人でも、1人きりでスマホを見て、炎上している発言を見ると、「イラッ」としたりするはずです。
つまり、そういう脳の性質とうまく付き合っていく対処法が必要なのであって、「気にしなければいいじゃん」というアドバイスは効かないはずです。だって、気になるんだから(笑)。ということで、イライラしたときの対処法を見ていきましょう。
「イライラ=空腹」なだけ
有名なアンガーマネジメントの方法は、「6秒間我慢すること」だと言われています。
ついカッとなった衝動も、6秒間、グッと堪えて深呼吸をすると静まるそうです。
とはいえ、これもなかなかとっさにはできないものです。それに、イライラしたことは頭の中で何度も反芻してしまうので、毎回、6秒間を耐えないといけなくなります。それって、ものすごくストレスですよね。
僕が考える対処法は、とてもシンプルです。
イライラするのは、「おなかが空いているから」です。だったら、ごはんを食べると解決します。
とはいえ、まだお昼休みではなかったり、夕食まで時間があるときもあるかもしれません。しかし、頭の中で「イライラしてきた。空腹の合図だな」と考えることは誰でもできます。そうしたら、次は、「じゃあ、何を食べようかな」と考えをシフトしていけばいいのです。そうしているうちに6秒が経っているはずです。
スマホを開いて、イライラしたら、すぐに「空腹のこと」を考える。それだけです。
そして、食事をしているときや満腹になったら、人間は、イライラが静まります。さっきまでイライラしていたことも、なんとなく笑って済ませられるようになっています。
「険悪なムード」も吹き飛ぶはず
「会食」という文化がありますが、人は食事をしながらケンカはできないものです。もし、食事の場でケンカが起こるのだとしたら、おそらく目の前の食事に手を付けていないからです。
飲み会や食事会で険悪なムードになっているなら、その人にちゃんと食事をとらせてみてください。「これ、おいしいですよ」と言って、なんとか口に運んでもらう。それだけで、リラックスモードになるはずです。
ということで、この記事を読みながらイライラしているような人も、まずは食事のことを考えてみてください。僕の顔を見てイライラしている人も、食べログを開いてランチやディナーのことを考えてみてください。きっと、そのイライラも落ち着くと思いますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。