米ニューヨーク州では数千人の医療関係者が目下、先の見えない状況に置かれている。州政府が導入した新型コロナウイルスワクチンの接種義務化について、宗教上の理由による適用除外が認められるべきか、連邦裁判所の司法判断が下るのを待っているためだ。訴訟の行方は他州の類似措置に対しても指針を提供しそうだ。
ニューヨーク州では、病院や長期介護施設に勤務する医療関係者全員に接種を義務づけており、接種しない代わりに毎週の検査を選ぶことは認めていない。そのため先週に義務化が開始されてから、医療関係者はワクチン接種と雇用維持の間で選択を迫られている。医療上の理由であれば免除されるが、宗教上の理由による免除は認められていない。