欧州連合(EU)の法的判断がポーランドの憲法と両立しないと同国裁判所が判断したことを受け、首都ワルシャワやその他の都市で10日夜に数万人が抗議活動を行った。英国に続きポーランドによるEU離脱につながる可能性があると懸念が広まっている。デモ参加者らはEUとポーランドの国旗を振り、「欧州にとどまる」や「ポールエグジット(ポーランドの離脱)はない」などと書かれたプラカードを掲げた。ポーランドは英国とは異なり、国民の圧倒的多数がEUにとどまることを望んでいる。同国の憲法裁判所は7日、EU条約に含まれた欧州統合に関するプロセスが「新たなステージ」に達したとし、ポーランドの憲法と両立しなくなっていると指摘。考え方に相違がある場合、憲法が優先されると判断した。