「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすいマイルドな投資法です。今回からは6回にわたり、特別編として馬渕さんによる書下ろしの記事をお届けします。岸田首相が誕生して、これから株式市場はどうなっていくのか? どんな有望銘柄があるのか? これから株式投資を始めたい人、さらに勝率を高めたい人、必読です。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。

岸田ノミクスで、日本株再浮上となるか? 黒字転換銘柄が量産期に突入する!Photo: Adobe Stock

株高の条件は、「政治の安定」「業績の回復」

 10月4日、岸田文雄自民党総裁が第100代内閣総理大臣に就任。当初、打ち出していた「金融所得課税の見直し」を当面行わない姿勢を示したことが、株式市場では好感されています。

 首相が市場の声に耳を傾け、成長志向を示したことは評価できます。そして、年末にかけて、株高の条件は2つ。「政治の安定」「業績の回復」です。

 安定で言えば、10月31日投開票の衆議院は、今のところ世論調査では自民党が勝利する公算が高いことから「政治の安定」が見込まれます。

 さらに、企業業績は11月にかけて本格化する4-9月期の決算発表では、業績回復する企業が数多く存在しています。製造業を中心に回復が見られ、22年3月期の主要企業の業績見通しは、3割増益が見込まれています。

 経済がリスタートを迎えて、ここまでダメージを受けてきた企業の立ち上がりの時期に差し掛かっています。

 厳しい冬の時代から一筋の光が見えてきたかに感じられる中で、今回は、赤字から黒字に浮上してきた力強さと忍耐強さのある企業をご紹介します。