「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。
IRに消極的な企業は、成長性に疑問符が付く
個人投資家の方も積極的に企業のIR部門とコミュニケーションを取ることをおすすめします。IR担当者が個人投資家ときっちり向き合う姿勢そのものに、企業としての姿勢が表れるからです。
たとえば、私も仕事で経営者に取材やインタビューを申し込むことがありますが、IR部署がそもそもない企業は、企業の情報を投資家にきっちり伝えようというスタンスが不足していると感じざるを得ません。
また、「今のタイミングでの取材やIR情報開示はやめて欲しい」といった返答をいただいた後は、株価がしばらく冴えない企業も見られます。
IR部門と接することで、「その企業の自信」を感じ取ることができます。言い換えれば、誠実な対応をしてくれる企業は、投資を考えるだけの価値があると思います。
個人投資家としてできることは、その会社に電話して気になることを質問してみる、またはメールで疑問点を質問する、などがあります。もちろん、答えてもらえないこともありますが、気になる点があれば遠慮せずにやってみましょう。
「私は、個人投資家の者です。御社の株式の保有を検討しておりますが、いくつか質問がございます。IR部門の方につないでいただけますか?」と伝えてください。