入山章栄(以下、入山) ああ、なるほど。

尾原 要は世代間ギャップが大きくなってきていて、若い世代と提供者側の価値観のズレが大きくなっている。そこをちゃんと考えないと、これからのマーケティングは無理だという話です。

入山 はい、めちゃくちゃわかります。

尾原 前回取り上げた、限界費用に対してすら感度がない世代が「Z世代」ですよね。

入山 そうですね。この説明がないと、証券取引アプリを運営する米国の「ロビンフッド」が出てきたのも説明がつかないし、“クラウドファンディング”という仕組みが広がっていることも説明がつかない。みんなが共感にお金を払う、おもしろい時代になりましたね。

尾原 そういえば先日、山口周さんとも話していたんですが、今は「共感」や「応援」に感度が高まっていると。

 これまでは投資しなかったモノにも、ロマンを感じればお金を払う。だから未来に向けた映画作品が作れるわけです。

入山 いやー、めちゃくちゃそうだと思いますね。

尾原 Z世代は、中学生という社会につながるタイミングで、iPhoneとTwitterが標準装備でした。その人たちが今26歳になっていて、あと3年後には働く人口の半分がZ世代になる。

 そうすると「つながっていることが当たり前の人たちの価値観」が、時代の中心になってきますよね。