第2位は、クヨクヨしがちな口グセ

 2つ目は、「あんなこと言わなきゃよかった」という後悔の言葉です。

 その日1日の会話を振り返って、つい、余計な一言を言ってしまったとします。それを思い出して、「ああ、なぜあんなことを言ったんだろう」「誤解されたらどうしよう……」と考えてしまうと、心が不安定になってしまいます。

 一度、自分が発してしまったことは、取り消せません。後から「あれは嘘で……」と付け加えても、不自然に相手を刺激するだけです。

 相手がどう思うか。どう感じて引きずっているか、それとも忘れているか。それは、あなたが考えるべき問題ではありません。

 何を考えたところで、どうせコントロールできることはないのですから、クヨクヨとしていても仕方ないのです。

 それなら、「今度、同じような場面があったときは、こう言うようにしてみよう!」と、前向きにとらえてみましょう。失敗ではなく、次のための改善点が見つかったと考えるべきです。

第1位は……

 そして、第1位は、「不安で何も楽しくない……」です。

 目の前においしい料理があったり、楽しい動画を見ていても、心のどこかで「どうせこんなの長続きしないし……」とか「来月は不安な仕事があるし……」と、自分から嫌なことを想像して楽しさを掻き消してしまう行為です。

 目の前の見える事実より、頭の中の妄想で「楽しい気持ち」を失ってしまうのですから、なんとも救いようのない行為です。

 こんな口グセを出している限り、幸せな人生は絶対にやってきません。なぜなら、あなた自身がそれを否定してしまっているからです。

 楽しむかどうかは、気持ちの問題次第でどうにでもなります。うつのような症状なのであれば、気持ちではどうしようもできないのですが、そうでないのであれば、あなた自身の考え方で変えられるはずです。

 何事も、冷めた気持ちで臨むのではなく、一回、ダマされたと思って楽しんでみる。そういう姿勢が大事です。人間の脳は、嬉しいから笑うのではありません。自ら笑うようにしてみると、後から楽しくなってくるのです。

 それは、あなたの考え方のクセや生き方のスタンスが決めることです。まずは口グセから見直してみるようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。