【香港】中国経済は新型コロナウイルス禍からの回復がバックミラーに遠ざかり、長期的な低成長局面に差し掛かっている。当局が長期的な視野で野心的な改革の断行を目指す中、政策を巡る不確実性も高まっている。
中国国家統計局が18日公表した7-9月期(第3四半期)国内総生産(GDP)は前年同期比4.9%増にとどまり、予想に届かなかった。さえない成長率は、中国経済が直面する一連の逆風を浮き彫りにする。具体的には、不動産業界を冷え込ませた規制強化、全国的な電力不足、消費の足かせとなっている根強いコロナ懸念などだ。