強制力のある措置がないことが、感染抑制の弱さにつながるわけではない

 以上から分かることは、第一には、日本に強制力のある緊急事態措置がないことが、感染抑制の決定的な弱さになっているとはいえないのではないかということである。

 第二に、日本以外でも、感染症の恐怖を伝える報道は、人流抑制に大きな効果があると考えられる。

 第三に、医療崩壊の報道は感染抑止効果が大きかったのではないか。日本で、医療体制の拡充ができなかったことが国民に恐怖を与え、医療体制の崩壊を抑制したのではないかと考えている。