PLC戦略の完成。マーケティングは死んだ

 PLC理論(4ステージ)にイノベーション普及理論(ユーザーの5分類)が加わり、そこにマーケティング・ミックス(Marketing Mix)が組み合わされたことで、完全無欠なマーケティング戦略が誕生しました。

 それが「PLC戦略」です。コトラーは、1976年にピーター・ドイル(Peter Doyle)がまとめたものをその大著『マーケティング・マネジメント 第4版』に載せていますが、それにあるように、製品のライフサイクルステージさえ定まれば、そのとき誰を狙って何をすればいいのか(STP[*2]→+MM[*3])が完全に決まります。

神は死んだ<br />~プロダクト・ライフサイクル戦略の<br /> 破壊力と問題点ドイルのものから三谷が作成。元々はpromotionの項がない。

 
 これが完成したとき、学会では「マーケティングは死んだ(*4)」という言葉も囁かれたそうです。PLC戦略は完璧だ。すべてを含んでいる。これ以上、研究することなど、なにもないじゃないかと。

*2 Segmentation・Targeting・Positioning
*3 製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、チャネル(Place)。
*4 「神は死んだ」(Gott ist tot)はニーチェの言葉。信仰が失われ生の意味がなくなったとした。つまり「マーケティングが死んだ」は、「マーケティングが完成してしまったので、それを探究していたマーケティング学者の存在価値もなくなった」という意味か。