米住宅建築大手レナーが、建設技術関連の新興企業アイコンと組み、テキサス州オースティン近郊に3Dプリント住宅100棟を建設する。3Dプリント住宅の開発としては、米国では最大規模となる。両社は、オースティン都市圏で来年の着工を予定している。アイコンなどの企業も、これまでにも3Dプリントによる住宅を建設してきた。今回の取り組みは、3Dプリント技術が従来よりも大規模となる。住宅の量産と買い手の需要掘り起こしを実現できるかを試す。アイコンのジェイソン・バラード最高経営責任者(CEO)は「十数件どまりだった規模を卒業し、数百件規模へ成長しているといったところだ」と話す。3Dプリントがこのような野心的なレベルで成功すれば、米国の慢性的な分譲住宅不足、特に手頃な価格帯の住宅不足に対して、一つの答えを提供する可能性がある。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の推計では、2020年末時点の一戸建て住宅の供給不足は380万戸とみられている。
3Dプリント住宅は米住宅不足の救世主?
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