現在のマイクロソフトが間違った方向へ行くとは考えにくい。だが、足元の期待値を踏まえると、(そうなるのに)さほど大きなことは必要ないかもしれない。マイクロソフトが26日発表した7-9月期(第1四半期)決算は引き続き絶好調だった。ファクトセットによると、売上高は11四半期連続で市場予想を上回った。各事業がすべてアウトパフォームした――ここにきて減速が鮮明となっているパソコン(PC)販売関連でさえだ。マイクロソフト株価はすでに年初来40%を超える値上がりとなっていたが、27日の取引でも決算を好感してさらに買いを集め、4.2%急伸して終えた。マイクロソフトの時価総額は現在の株価水準で、世界トップのアップルに肉薄している。両社ともおよそ2兆4000億ドル(約270兆円)の水準だ。