米国はここにきて、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン採掘(マイニング)の新たな国際拠点になりつつある。  採掘業者の多くは、中国政府による取り締まりが始まると、エネルギーを安定調達でき、規制の行方も予想しやすいとみる米国へと拠点を移動させた。最近ではビットコイン採掘に充てられる世界のコンピューター計算能力のうち、3分の1以上は米国内にあるコンピューターが占めており、2割に満たなかった今春から大きく上昇した。ケンブリッジ大学のデータから分かった。  かつてマイニングの一大拠点だった中国では5月、政府がビットコインの採掘・売買に対する包括的な取り締まりに乗り出した。