米軍に訓練を受けたアフガニスタンの元情報部員や精鋭部隊メンバーの一部が、同国を支配するタリバンにとって現在唯一の敵対勢力である過激派組織「イスラム国(IS)」に加わっている。その数は比較的少ないものの増加しつつあると、タリバン指導者や元アフガン治安当局者、離反者を知る人物らが明らかにした。こうした新規メンバー獲得によって、ISは情報収集や戦闘の技術に関して極めて重要な専門知識を得ることとなり、タリバンの支配に対抗する能力を高める可能性がある。南東部パクティア州の州都ガルデズで武器・弾薬庫を統括していた軍将校は、同地域にあるISの支部「イスラム国ホラサン州(ISKP)」に参加し、タリバン戦闘員との戦いで1週間前に殺害された。この将校を知る元アフガン当局者が明らかにした。