中国の不動産市場の中にも、危機と無縁の一角がある。かつて隆盛を極めた住宅デベロッパーが苦境に立たされている一方で、中国の巨大な集合住宅群を管理する企業ははるかに良い状態にある。中国では近年、不動産管理が一つの産業として成長しており、香港で数十社が上場している。これらの企業は建物の警備や清掃だけでなく、託児や食料品のまとめ買い、住民の居室転売支援、デベロッパーの営業所運営など、さまざまな分野に進出している。多くは、デベロッパーやその支配株主が出資する企業だ。中には所有者にとって生命線となり得るものもある。経営不振に陥った不動産デベロッパーの中国恒大集団が最近、サービス部門の過半数株式を売却しようとしたことからもそれがわかる。
中国不動産、管理会社に注目する投資家 デベロッパーの苦境よそに
巨大な集合住宅群を管理する企業は好調
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