――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  ジョー・バイデン米大統領が自身の政策課題の実現を目指す中で立ちはだかっている障害を理解するには、「4とゼロ」という2つの数字に注目してほしい。  具体的に言うと、ワシントンには目下、実質的に「4つ」の政党が乱立しており、政党間における相互の信頼は「ゼロ」で全く存在していない。  各政党がひしめく現状はひどく険しい道のりとなって、国内向け看板政策の実現に取り組むバイデン氏をつまずかせている。このような状況では、ワシントンが統治できない事態に陥っていると言明するのは言い過ぎだろう。