ジェームズ・グラスマン、ケビン・ハセット両氏の共著「Dow 36,000」は今週、予言の書となった。ダウ工業株30種平均は「あっという間に」「すぐに」「きょう」にも3万6000ドルをつけるだろうと彼らはこの本の中で主張していた。2人は「3年から5年」かかる可能性があることを認めつつも、「合理的に考えれば今日の午後」にも達成すると書いた。この本が出版されたのは1999年10月1日。この日のダウ平均の終値は1万0273ドルだった。それから22年余りが過ぎた今月1日の午前9時42分、ダウ平均は一瞬、3万6000ドルを超えた。本の予言がついに現実になった。著者の一人である74歳のグラスマン氏はジャーナリスト。元国務次官でジョージ・W・ブッシュ研究所の初代所長を務めた。