あれ? 今のは何だっけ?野球雑誌・サイトの編集者をしている米ノースカロライナ州在住のJ・J・クーパーさん(49)は、仕事中にスマートフォンやパソコンが発する通知音を聞き分ける達人になっていた。だが、この音は違っていた。「強いて言えば、針でレコードをひっかくような感じの音だ。ちょっと待てよ」。クーパーさんは考え込んだ。「これは確か、いや、何の音かはっきりさせよう」クーパーさんはそのときパソコンで開いていた20個のタブを片っ端からチェック。だが、犯人を見つけるまでしばらく時間がかかった。「別の通知音に気を取られてしまった」私たちは現在、気をつけていなければならないことが多すぎる。かつてはオフィスのあちこちで叫ばれていた気まぐれな発言や思いつきの頼みごとは、今やマイクロソフトの共同作業ツール「チームズ」やビジネスチャットツール「スラック」が発する一瞬の表示や呼び出し音に形を変えた。コミュニケーションは次第に細分化され、無数のアプリに分散されている。それらの使い方を覚え、ルールに従い、忘れずにチェックする必要がある。
在宅勤務で飛び交う通知音、どう対処する?
仕事のツールが増え、プライベートなメッセージも割り込んでくる
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