新型コロナウイルス下で米国人はクレジットカード負債額を減らした。カードの発行会社は、利用拡大を促すために大枚をはたいている。銀行のクレジットカード・マーケティング費用は前四半期(7-9月期)に急増しており、数十億ドル規模の支出がすぐに終了する兆候はほとんどない。郵送によるクレジットカードの勧誘はコロナ前の水準を超えており、発行会社はキャッシュバックなどの特典の充実を図っている。ウォレットハブ・ドットコム(WalletHub.com)によると、過去2四半期のキャッシュバック機能付きカードの利用額1ドルあたりの平均還元率は1.11%で、年初の1.08%から上昇し、少なくとも2010年以来の高水準となっている。マイルやポイントの付与率も、利用額1ドルあたり1.2マイルあるいは1.2ポイントと、過去10年間で最も高い。
クレカ勧誘に巨額投じる米銀、特典を充実
カード利用残高の押し上げが狙い、勧誘DMもコロナ前超え
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