みずほ銀行,坂井辰史社長,藤原弘治頭取経営責任が問われていたみずほフィナンシャルグループにおいて、坂井辰史社長(左)と藤原弘治・みずほ銀行頭取が辞意を固めたことが分かった Photo by Takahiro Tanoue

度重なるシステム障害を招いたみずほフィナンシャルグループにおいて、グループトップの坂井辰史社長が辞意を固めた。同時に、会長と頭取も退任し、みずほの首脳陣が総入れ替えとなる見込みだ。(ダイヤモンド編集部 田上貴大)

FG社長・会長とみずほ銀頭取が“総退陣”

 長く追及されてきたみずほフィナンシャルグループ(FG)の経営陣の“けじめ”のつけ方が、ようやく示されようとしている。

 みずほの坂井辰史FG社長が辞任する意向を固めた。また、藤原弘治・みずほ銀行頭取も引責辞任し、佐藤康博FG会長も今期で退任する見通しだ。

 今春以来、みずほが招いたシステム障害は、これまで合計8回に及んでいる。終わらないシステム障害の連鎖は顧客不信を招き、社員の不安感を強めた。

「『信用ならない』と新規顧客への提案を断られた」「本部の人間がシステム障害について支店に説明に来たが、根本的に解決したのかどうかが分からず、現場の不安も解消されなかった」という声が、今なおみずほの現役社員から漏れ聞こえてくる。