米ゲーム開発大手アクティビジョン・ブリザードについては、次のような疑問が真っ先に思い浮かぶこと自体が全てを物語っている。何か良い方向に向かっていることはあるのか?その答えは「ほとんどない」だ。同社はそもそも、夏にカリフォルニア州公正雇用住宅局(DFEH)が提起したブリザード・エンターテインメント部門での性差別的な慣行を巡る訴訟によって揺らいでいた。その後、来年に予定していたゲーム2本の発売延期や人気のファンイベント「ブリズコン」の中止を余儀なくされた。ビデオゲーム業界全体が、従業員の在宅勤務が続く中で予定通りにゲームを発売することに苦戦している。しかし、アクティビジョンは今月行った決算会見でそれらのゲームの発売延期を発表した際、同社が取った処置が「全社で多くの個人の退社」や「自主退職率の上昇」を招く結果になったことを具体的な理由に挙げた。