ユニリーバがインドで「使い切りボディソープ」を売った戦略的理由Photo:SOPA Images/GettyImages

事業を成功させるためには、誰を顧客とするのかが鍵を握ります。特に新規事業では、今の顧客と異なる層の顧客にアプローチする「顧客のシフト」を行うことが重要です。実際の企業例を基に、五つの勝ちパターンを探っていきましょう。(ネットストラテジー代表取締役 平野敦士カール)

「顧客をシフトする」
五つの方法

 新規事業を考える際に有益な方法として、今の顧客とは異なる層の顧客に、自社の製品やサービスを売れないかを考え、「顧客をシフト」する方法があります。

 具体的に顧客をシフトする視点は、大きく分けて五つあります。

(1)顧客を法人から個人、個人から法人にシフトする
(2)顧客を関係先にシフトする
(3)顧客の地域を集中する
(4)顧客を特定層に集中する
(5)国内から海外の顧客にシフトする

 一つずつ、例を挙げながら説明していきましょう。