感染者が減っても忘年会激減?コロナ禍2度目の12月を迎えた居酒屋の苦悩写真はイメージです Photo:PIXTA

東京都では12月以降、飲食店(認証店)への利用人数の求めを、それまでの1グループあたり4人までから倍となる8人までに拡大した。9人以上は、ワクチン接種証明などを活用するよう呼びかけている。今後、居酒屋の客足は戻るのか。居酒屋で働くスタッフの声から状況を探った。(マーケティング・コンサルタント 新山勝利)

居酒屋にとって
一番のかき入れ時は?

「ビールが一番よく飲まれる月は、いつだと思いますか」

 筆者は飲食業関連の講演や研修で、よく参加者にこの質問をする。得てして、暑い夏の8月に手を挙げる方々が多い。しかし、正解は年末、12月だ(図1)。

 居酒屋にとって、12月は1年のうちで一番のかき入れ時なのだ。ホテルでも企業や団体の忘年会パーティーが数多く開かれ、ビールの栓が抜かれていく。

 しかし、コロナ禍2度目の12月となり、客の行動がどのように変動していくのかが、全く読めないという。さらに、オミクロン株の影響で、少人数の予約でもキャンセルが出始めた。