『税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門』 『改訂版 一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』など著者累計54万部、大ベストセラーの著書がある竹川美奈子さんが、5年ぶりに改訂版『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』を上梓。
本書では、iDeCoのメリットや留意点、商品を選ぶポイント、金融機関の選び方など紹介。まだ加入していない人はもちろんのこと、加入している人にも出口戦略など有益な情報が盛りだくさん。本連載では、老後のお金に不安を抱えている人に向けて、お届けしていきます。

現役世代必読!今からでもiDeCoに加入すべき人は?Photo: Adobe Stock

この3タイプはぜひとも入っておきたい

 iDeCoの基本的なしくみからメリットや留意点、商品を選ぶポイントや活用法、金融機関の選び方までを知りたいという方は多いでしょう。

「初歩の初歩から制度を理解したい」という人もいれば、「金融機関選びで迷っている」、あるいは「どのように活用したらよいか知りたい」という人もいるでしょう。

 とくにiDeCoを意識していただきたいのは、リタイア後に向けてコツコツ資産をつくっていきたい」という方たちです。例えば、
・国から受け取る公的年金だけでは心もとない自営業やフリーランスの人
・会社に企業年金制度がない中小・ベンチャー企業にお勤めの人
・会社に企業年金はあるけれど、それほど手厚くないという会社員

 など、日本に住む、現役世代の多くの方です。

 今回の改正の背景には60歳以降も働く人がふえていること、日本ですすむ長寿化などがあります。そうした状況に合わせて、私的年金(iDeCoや企業型DCなどの企業年金)と、公的年金をセットで改革していこうというわけです。長く働いて加入期間が延びることで、公的年金やiDeCoなど私的年金の受取額をふやすことができ、加入期間や受給開始時期の選択肢が広がることで自分の働き方やライフスタイルに応じた受け取り方、使い方ができます

 経済的な基盤を築き、充実した生活をおくるためにも、これからは「自分のお金は、自分でマネジメントする」という意識を持つことがますます必要な時代になります。