ひろゆきが呆れる「感情的な人の口グセ」ワースト3ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

誰も「感情」に振り回されたくない

 あなたは「感情的な人」でしょうか。自分で「感情的です」と自覚する人は少ないと思います。なぜなら、クセと同じで他人から指摘されないと気づかないですからね。

 感情的な人は、どこかのタイミングで気づかないと、孤立していく可能性があります。ただでさえ、みんな疲れている世の中ですからね。感情的な人に振り回されるより、距離を置こうと誰しもが思うはずです。

 ということで、感情的な人がどういう口グセをしているのか。3つほど紹介したいと思います。もし、自覚する人は直すようにすればいいんじゃないでしょうか。

第3位は「そうだよね?」という同意

 感情的な人は、相手にも共感することを強います。その場で「自分が間違っていない」ということを認めてもらわないと落ち着かないんですよね。

「ひどいと思わない? そうだよね?」とか「あの人、間違ってるよね?」などと、同意を求めてきます。

 もし、自立した考えを持っているのならば、相手と少し意見が食い違っても、「そういう意見もあるよね」と受け入れることができます。

 しかし、感情的な人は、相手と意見が異なると「この人は仲間じゃない」「この人は私を理解していない」と思い込んでしまうのです。これではコミュニケーションは成立しませんよね。

 ということで、自分の意見に対して同意を求めるようなことは、やめたほうがいいと思いますよ。

第2位は「でも…」「だって…」

 もっとも感情的になる瞬間は、「自分が間違っていた」と認めるときです。

 そのときに、「でも」「だって」と食い下がる人は、自分の感情がコントロールできていません。「たしかに」「そうだよね」と、いったん相手の意見を認めたり、自分の至らない点を受け入れる人は、自分の感情とうまく付き合うことができます。

 瞬間的に、「でも」「だって」と言いそうになるときは、ぐっとこらえてみてください。そして、本当に反論に値するかを考えてみます。感情的に反論するクセを落ち着かせるのです。

 まともな反論もできずに「でも」「だって」と言ってしまうのは、子どもが駄々をこねているのと同じなんですよね。だから、「でも」「だって」に続く言葉は相手にとって「理不尽なこと」だったり、相手の人間性を「否定すること」だったりが出てくるはずです。

 夫婦喧嘩や言い争いがエスカレートしてしまうのは、それが原因であることが多いのです。だから、ケンカが終わって数日がたつと、「あれ、なんで怒っていたんだろう?」「何を言われたか忘れたかも?」となるのです。

 その場でカッとなって感情的になるのは、百害あって一利なしです。気をつけるようにしましょう。

第1位は「ダメ」「無理」の応酬

 感情的な人でいちばん厄介なのが、「自分に自信が持てない」という感情です。

「やっぱりダメだよね……」「どうせ無理だよね……」と、可能性をなくしてしまう口グセが多い人は、要注意です。

 まず、その場の雰囲気を一気に壊します。盛り上がっていたり、楽しんでいる空気感をぶち壊してしまうんですよね。

 それに、「私はダメだよね」「私だと無理だよね」と自分を卑下しておきながら、その後には相手から「そんなことないよ」「大丈夫だよ」という言葉を求めてしまっています。

 これ、フォローする側も、1回や2回ならいいのですが、何回も続いてしまうと、さすがにうんざりしてきます。

 本当に「これがダメなのか」「無理なのか」と、可能性の話をしたいのであれば、改善点や反省点も一緒に話すことができるはずです。

「私ってダメだよね。もっと人の話を聞くようにしないといけないね」とか「それって無理だよね。別の日にズラすのなら大丈夫なのかな?」と、ダメや無理につながる話ができればいいんです。

 それを考えることもなく、相手からの同情を得ることを求めるのはやめましょう。

 以上、「感情的な人」の3つの口グセについて見てきました。思い当たる人は、気をつけるようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。