米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は7日、中国の軍拡は「世界のルールセットを見直し」、第2次世界大戦後の安全保障体制を無効化することが狙いだと語った。ミリー氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベント「CEOカウンシルサミット」で、中国による海軍、極超音速ミサイル、サイバー技術などへの投資は、同国がロシアや米国とともに世界をリードする国になるためのものだと述べた。こうした台頭により、超大国がロシアと米国に限られていた第2次世界大戦後の時代に終止符が打たれることになる。ミリー氏は「地政学的に複雑さを増した世界に突入しようとしている」とし、「テクノロジーが人類史上かつてない速度で進歩している世界に突入しつつある。そのため、複雑さははるかに増し、不安定さも恐らく高まるだろう」と述べた。