「安眠、美肌、リラックス」に効く、正しい冬の入浴方法とは写真はイメージです Photo:PIXTA

最もリラックスする
お風呂の温度とは

 熱いお風呂が恋しい。休みの日には温泉旅行に出かける人も多いだろう。温泉や銭湯で広いお風呂に入るとリラックスできると感じる。これは単にイメージではなく、本当にリラックスできる。

 鈴鹿医療科学大学の研究で、成人男性10人に大浴槽(約1700リットル:アルカリ性単純温泉)と家庭浴槽(約300リットル:0.1%人工塩化物泉)に10分間入浴してもらい、上がってから深部体温と最高動脈血流速度の上昇を調べた(家庭浴槽では約300リットルのさら湯でも実験しているが、ここでは省く)。

 その結果、大浴槽に入浴中の深部体温と最高動脈血流速度の上昇は家庭浴槽より高かった(深部体温は大浴槽で0.75℃に対して家庭浴槽は0.5℃)。

 その理由は単純である。家庭浴槽は人が入ると温度が0.5~1℃下がるが、大浴槽は湯舟が大きい分だけ温度は下がらない。だから体温も上がるわけだ。

 ところで、お風呂の湯は熱い方がいいのか、ぬるい方がいいのか。