アーティストがインターネット上で演奏し、ファンと交流することができる新たなウェブサイトが次々に登場したおかげで、新型コロナウイルスの流行下で音楽ビジネスのオンライン化が急速に進んだ。アーティストはこれまでコンテンツ販売業者などが支配していた多くのデータを入手できるようになった。アーティストはファンとの距離を縮めようと、こうした精度の高い情報を活用して広告メッセージを手直しし、これまでよりも直接的な方法でファンとコミュニケーションをとったり、熱心なファン向けの新たな体験を創出したりする試みを始めている。マシュメロやクルーウェラの楽曲をリリースした独立系の電子音楽レーベル、モンスターキャットでマーケティングを担当するジェス・ミッチェル氏によると、これまではファンがコンサートに来てグッズを買ったらそれで終わりだったが、「今はこうしたデータの収集やネットワークの構築を通じて、アーティストは他のルートで入手できない機会や特典をファンに直接提供できる」
データが変える音楽ビジネス、コアファンに照準
コロナ下のバーチャルコンサート通じて入手したファンの情報、マーケティングに生かす
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